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ロヒンギャ難民キャンプにトイレが!

2018年8月27日、バングラデシュ、コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプを視察することができました。地元NGOのPULSEと連携して、156基のトイレを難民キャンプに無事設置することができました。多くの皆様にご寄付のご協力をいただきありがとうございました。

【新品のトイレが!】

大量流入があった昨年の9月と比べると、難民キャンプは落ち着いた様子だった。入り口には、配給所が設置されており、軍人が座っている。また、キャンプ内の通路も土嚢や竹などで補強され、ところどころ排水路などもつくられている。あちこちに店も出されており、生活感が伝わってくる。難民の流入は僅かだが、今も続いており、キャンプの数は40近くになりつつある。ここは、デンカリ・タジミヤコラ・バーマパラ13番キャンプ、略してテンカリキャンプと呼ばれている。両脇にびっしりと小屋が並ぶキャンプの坂道をゆっくり登っていくと、新品のトタンのトイレがあちこちに見える。よく見ると、ひとつひとつにジュマ・ネットのシールが張られている。

 

シールには番号がつけられており、そこは151番と書かれている。さっそくそのトイレの扉を開けて、中を覗いてみた。シンプルだが、トタンの屋根と壁で囲まれ、便器部分が土中に埋め込まれていた。これが世帯にひとつずつ設置されていた。これなら女性でも安心して使えるし、雨でも濡れない。勝手にトイレを覗いている外国人を不審に思ったのか、家の人が中からこちらをじっと見ているので、さっそくお話を聞かせてもらうことにした。
この家族はちょうど1年前にバングラデシュにやってきた。1週間ほとんど何も食べず徒歩だけで、死ぬ思いをしてやってきたという。「私の親戚や近所の村人が軍人に殺されたのを聞いて、ほとんど何も持たずに逃げてきました」と当時のつらい思いを語ってくれた。さっそく「トイレはどうですか?」と聞くと、ニコリとして、「これまでは共同のトイレだけだったんです。いつも人が使っていて待たないといけなかったし、汚いんです。それに娘たちがそこを使うのをいやがって」と新しいトイレを喜んでくれているのが伝わってきた。その後、3世帯ほどお話を聞かせてもらい、どのトイレも順調に設置され、活用されていることがわかった。同行してくれたPULSEのスタッフに聞いてみると、155基の予定のところ、156基が世帯に一つずつ設置されたということだ。約千人近い人々の役にたてたのかな・・・・とほっとした瞬間だった。

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