ジュマ・ネットの活動
すべてのエスニック・マイノリティが公正で安心して暮らせる社会を作る
ジュマ・ネットは、チッタゴン丘陵地帯の人権侵害防止・平和構築を目的に活動をはじめました。国家の中で抑圧されるエスニック・マイノリティが公正で安心して暮らせる社会を作ることは、21世紀の大きな課題です。人や資本、情報の移動のスピードと量が急速に増していく一方で、世界各地で民族や国籍に基づく差別・抑圧が発生しています。
私たちは、エスニック・マイノリティが公正な権利を享受して生きられる社会を目指すために活動しています。
ミッション
すべてのエスニック・マイノリティが公正で安心して暮らせる社会を作る
ビジョン
民族に基づく課題解決と平和構築の実現
現場に根ざしたグローバル規範の実現
Our Focus
エスニック・マイノリティが公正で安心して暮らせる社会を作るために、ジュマ・ネットは3つの軸を持って活動します。
活動のアプローチ
活動はエンパワーリング活動、アドボカシー活動、グローバル・ルールメイキング活動の3つのアプローチを行います。
問題の本質
チッタゴン丘陵地帯の問題を考えた時、その課題はいくつかのレベルに分けることができます。
①長く続いた紛争と軍の駐屯
②政策で入植した人々との対立や事件
③ジュマ(少数民族)内部の分派や抗争
こうした課題を乗り越えるためには、ジュマ内部の結束や政治の場での対話などが欠かせません。しかし活動の安全確保や効果的な活動のためには、その実施について慎重に行う必要があります。
そこで我々はこうした課題に踏み込む第一歩として、いくつかのプロジェクトからスタートをしています。
プロジェクト紹介
紛争被害児童教育支援
チッタゴン丘陵地帯には、これまで続いた紛争や内部抗争によって親を亡くしてしまったり、自らがその被害にあってしまった子どもたちがいます。そうした子どもたちに対する奨学金支援を行い、教育を提供する活動を15年間にわたって続けています。
この地域の平和を担っていくのは次世代の若者たちです。彼らが教育を受け、自己実現を図っていく中で、少しずつですが平和への光が見えてくると信じて活動を続けています。
2023年は9名の支援を実施しています。
内紛被害児童教育支援
チッタゴン丘陵地帯の大きな課題は、ジュマ内部の分裂による抗争の深刻化です。これまでにもジュマ同士で多くの事件が発生し、犠牲者も600名以上と推測されます。
ジュマ・ネットは、チッタゴン丘陵地帯の平和構築のためには、まずジュマ内部の団結が最優先であると考えます。そのため、内部抗争の被害にフォーカスした教育支援活動を新たに開始します。
被害家族支援活動
こちらも内部抗争の被害に特化したプロジェクトです。内部抗争によって家族を失った世帯の経済復興・自立を支援します。
世帯の収入向上の計画から実施、フォローアップにいたるまで、当事者の意見とアイデアを十分に取り入れながら実施します。
内部抗争被害の実態把握と発信活動
チッタゴン丘陵地帯で新たに開始する内紛被害児童教育支援の対象児童やその家族を中心に、内部抗争の実態調査を実施します。
聞き取り調査を中心に、内部抗争の被害の実態や構造の把握に取り組みます。
*調査や発信にあたっては当事者の精神的負担や政治的リスクに十分配慮した上で実施いたします。
インド・ミゾラム州におけるミャンマー避難民緊急支援活動
ミャンマーの軍事クーデター後、3万人以上の人々がインド側に避難民として流入しています。特に避難民が集中しているミゾラム州において、緊急食糧配布、医薬品配布、水タンクの設置など緊急支援活動を実施しています。
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