共通のゴールを作り出す必要性
こんばんは。ジュマ・ネットの稲川です。
ジュマ・ネットが目指す社会について日々考えていますが、やはり、国民・民族を超えた価値観で連帯が生まれる状態だと思うようになっています。
近代において最も強い仮想の概念である「国家」は民族意識と密接に結びついています。例えば政変により困難を際めるミャンマーにおいては、民族とは国家の運営と切っても切れない関係にありますし、それは日本においても時として立ち現れます。ヘイトや在日外国人との関係などは、想像しやすいかと思われます。
人やモノ・情報がかつてないスピードで行き来し、国家をまたぐ企業や組織はもはや一般的にさえなりました。しかし、国民や民族を背景にした虐殺や対立は依然としてなくなる気配がありません。そしてそこには、○○人、○○族などのラベルが貼られていることが多くあります。
こうした考え方は”私たち”の結束を高める一方で、”彼ら”に対する憎悪を容易に生み出します。とりわけ資源や政治的な優位を求めるときには、流血の悲劇を何度も繰り返してきました。
そして共存のためには、共通の敵を見つけるのではなく、共通のゴールを作り出す必要があると考えています。
そのゴールの枠組みを作り出して行くには、まだ時間が必要です。しかし、ジュマ・ネットはその先の社会を見据えながら模索を続けていきます。