【インド・ミゾラム州】ミャンマー避難民緊急支援活動
*支援の最新情報は「お知らせ」でも更新しています*
2023年の追加支援を決定しました!
一人でも多くの命をつなぎとめため、400万円を第二目標に掲げてご支援を呼び掛けております。
ご支援・ご協力をお願いいたします。
ジュマ・ネットを応援いただく皆様のお力によって、当初目標としていた300万円を超えるご支援が集まりました。たくさんのご支援・ご協力ありがとうございます。
その結果、2023年も追加支援を実施できることとなりました。今後の活動に関してお伝えいたします。
依然として限られた支援の手
2022年7月よりカウンターパートと連携して支援活動を実施しておりますが、国際社会の支援は当時と現在でほとんど変わりありません。一方で事件が発生する度に避難民が流入しており、支援開始当初3万人と言われていたミゾラム州の避難民は4万~5万人へと増えています。
またミゾラム州南部では、12月以降バングラデシュからも数百人の避難民が流入しています。州の負担は増加の一途をたどっており、状況は困惑しています。ジュマ・ネットは本来の活動地であるチッタゴン丘陵地帯で発生している事件や掃討作戦との関連も注意深く情報収集しながら、連関する一帯の地域の状況の把握に努めています。
2023年は2回の支援を実施
カウンターパートとの協議の結果、あと2回の支援を目標としております。
現在も状況は改善しておらず、国際社会の支援も限られていることから、1度目は前回の食糧配布をベースとした支援活動を実施いたします。今回は食糧に加え、医薬品、水供給タンクの設置を支援に盛り込みます。
2回目の支援に関しましては、中長期的な地域社会の変化と持続的な支援を目的にした支援への移行を検討しております。
避難民の数は変わっておらず、ミャンマー情勢に大幅な改善が見られない限り帰還をためらうことは、前回の聞き取り調査や最新のカウンタパートの情報共有からも明らかです。そのため、高い確率で避難民の滞在の長期化が予想されます。また一方でインド中央政府は受け入れを認めない態度を堅持しており、手厚い支援が開始される見込みも立っていません。そのため、依然として州政府・各村の市民による支援が続いています。
避難民の滞在長期化が現実的となっている今、地域住民を含めた建設的かつ現実的な支援が必要とされています。現在内容に関してはニーズの把握をカウンターパートと実施しております。(決定後、速やかにご報告いたします)
2回の支援を実施完了後、レポートを発行いたします
2023年に2回の支援活動を実施したのちには、レポートの発行を予定しております。事業の実施報告に関してはもちろんですが、国際社会への知らせる活動を含意しております。
報道や国際社会の支援の手が限られているインド・ミゾラム州で何が起きているのか、避難民はどのように生活しているのか、少しでも多くの方に知っていただく機会を創出いたします。
ご支援方法
クレジットカード
ページ下部の決済フォームまたはページ右下の「寄付をする」という丸いマークを押していただくと、決済ページが開きます。「今回(1回)の寄付をする」をご選択いただき、任意のご金額をご入力ください。
関心をもっていただける皆様、ぜひご寄付をよろしくお願いします。
(3Dセキュア対応のカード決済に関して稀にエラー表示がされる場合がございます。その場合は他のカードをご利用されるか、大変お手数ですがカード会社にお問合せいただきますようお願いいたします。)
郵便局から郵便振替
銀行振込み
ミャンマー政変で、故郷を追われた人々
2021年2月1日 ミャンマー国軍のクーデターが起きました。抗議する市民に対して軍の弾圧が続き、多くの犠牲者が出てきました。抗議する市民の一部は、周辺山間部で長く抵抗活動を続けてきたエスニック武装グループに合流し、武装抵抗を続けています。
その中でも抵抗運動が活発になっていたチン州で、2021年6月から軍の攻撃が強まっていきました。軍の兵士が100人以上、チンランド国防隊・国民国防隊でも30人近い死傷者が出る戦闘となりました。チン人権機構によると、9月末までに612人が逮捕され、45人が殺害され、そのうち23人は超法規的な処刑だったと言われています。
10月にはチン州のThantlangで、軍が作戦の一環として200近い家と3つの教会を放火し、2022年1月にはMatupi近くで道案内をさせていた地元10人を殺害するという蛮行に及んでいます。紛争は泥沼化の一途となっています。
3万人が逃れるインド・ミゾラム州
現在、約3万人がインド国境を越えミゾラム州に逃れ、州内には10万人近い国内避難民が残されていると言われています。ミゾラム州は、北東インドに位置する場所です。現在難民の人々は、簡易テントを張り、集団で生活を送っています。現地レポートでは、食糧など衣食住に関する環境整備が叫ばれていました。しかしインド政府は必ずしも避難民支援に積極的でなく、地元の住民らによる支援が細々と続いています。
避難民の証言から明らかになったミャンマー軍の暴力
ジュマ・ネットは、2022年8月にインド・ミゾラム州にて現地調査を実施しています。稲川事務局長がキャンプで生活する避難民の人々への聞き取りを行いました。ミャンマーで起きた出来事が次々と明らかになってきました。
「銃撃戦が起こった時には、家の床に穴を掘って隠れました」
彼女はキャンプで聞き取りを行ったダールチンさん(仮名)。現在はキャンプで生活しています。昨年11月ごろに逃れてきたという彼女の出身村では、陸軍による銃撃が発生しました。
銃撃が発生した際、家の下に掘った穴に家族全員で隠れました。穴は彼女自らが堀り、家族が逃れられる場所を確保したといいます。
「ここには仕事もない、帰りたい。」
オンクルは現在21歳(画面左・仮名)。昨年3月ごろにミゾラム州へと逃れてきました。彼の村では、チン州の国民防衛隊(市民武装組織)と陸軍の間で戦闘が発生しました。最中はジャングルへ逃げ込み、事態の沈静化を待ったといいます。
彼が現在暮らしているキャンプでは安定的な仕事はなく、収入のチャンスは不定期に訪れる日雇い仕事のオファーのみです。彼は「ここには仕事がない。できることなら帰りたい。」と語ってくれました。
現地調査を実施して
8月に現地調査を実施して、いくつかのことが明らかになりました。まず、チン州の複数の村で銃撃や戦闘が発生していることが証言より明らかになっています。また現在でも戦闘が続いている村も聞かれます。また、インド・ミャンマー国境から目視が可能な距離に位置する村が焼かれるなど、状況は緊迫しています。
また避難民が過ごしているキャンプの多くで、支援が不足している実態も明白でした。州政府は受け入れを認めているものの、財源の不足からごく限られた支援のみおこなっています。シェルターの屋根を無料で貸し出し、使用後は返却するというシステムでなんとか提供している状態です。また国際社会の支援の手も非常に限られており、実質的にはそれぞれの村に負担が集中している状態でした。
山岳地帯がほとんどを占めるこの地域は、本来であれば非常に穏やかで清々しい空気に満ちた場所です。人々も非常に穏やかで、優しい人ばかりでした。遠くから来た外国人の私ですら受け入れてくれる、そんな彼らの力になんとかなれないか、心からそう思いました。
ジュマ・ネットは、緊急支援活動を実施しています
ジュマ・ネットは、地元のNGOであるGoodwill Foundationと協力して、わずかながらでも難民の支援活動を始めることにしました。今回はミゾラム州の6つの村に緊急支援活動を行います。概要は以下の通りです。
ファルコン村での支援物資配布
8月の現地調査の際に、6つの村のひとつであるファルコン村の支援に立ち会いました。1袋50kgの米をトラックで搬入し、キャンプの人々への配給を行いました。カウンターパートのGoodwill Foundationおよび村長との協議を行いながら実施しました。
現地メディアで掲載
支援の様子は、現地メディアで複数報道されました。支援の手が限られていたこともあり、ニーズの大きさを改めて痛感することになりました。
ジュマ・ネットは最大1500世帯への支援を目標に、活動を続けています。どうか、ご支援・ご協力いただきすようお願いいたします。
ご支援方法
クレジットカード
ページ下部の決済フォームまたはページ右下の「寄付をする」という丸いマークを押していただくと、決済ページが開きます。「今回(1回)の寄付をする」をご選択いただき、任意のご金額をご入力ください。
関心をもっていただける皆様、ぜひご寄付をよろしくお願いします。
(3Dセキュア対応のカード決済に関して稀にエラー表示がされる場合がございます。その場合は他のカードをご利用されるか、大変お手数ですがカード会社にお問合せいただきますようお願いいたします。)