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2/18 連続学習会「先住民族・マイノリティにとって和平協定は希望か?」第1回

連続学習会「先住民族・マイノリティにとって和平協定は希望か?
~3つの先住民族抗争の和平協定から考える~」

先住民族・マリノリティグループと国家との抗争は数知れない。多くの犠牲を払いながら、長年たたかいを継続してきた先住民族・マイノリティとって、主権国家との間でかわされる和平協定は、民族としての認知、自治構想と権限、難民のリハビリの条件などがすべてもりこまれた民族としての希望である場合が多い。しかし、これまでの多くの和平協定は期待を裏切るケースが多かった。協定の不履行と遅れ、先住民族・マイノリティ側の内部分裂、片方だけの非武装化ゆえの力の非対称性、結果的に紛争前よりも弱体化されることもあった。しかし、和平協定は意味がないと結論づけるのは早い。先住民族・マイノリティの権利を守り、和平協定を有意義なものとするために、必要なものは何かを考えていく。

第1回「グァテマラの和平協定11年と先住民族の権利:
なぜ和平協定は履行されないのか」
中米・グァテマラでは1996年、36年の長きにわたった内戦が終結、計11の和平協定が結ばれました。協定は内戦中の虐殺・人権侵害の真相究明、内戦の原因ともなった著しい社会経済的不平等の是正、民主化促進などのほか、国の人口の多数派を占める先住民族の権利とアイデンティティの促進を謳い、先住民族にとっては権利回復、自治・自決を目指す絶好の好機と思われました。

しかし、和平協定から11年を経たにも関わらず、その履行は遅々として進んでいません。協定を梃子に権利獲得をめざす先住民族の運動は、人種差別的な中傷キャンペーンや活動家への脅迫・殺害など、あからさまな妨害を受けてきました。また、協定後に次々と始まった資源開発プロジェクトによって、先住民族の生活そのものが脅かされる事態になっています。

グァテマラの和平協定がなぜ履行されないのか、履行を阻む国内的、国際的要因とは何か。グァテマラの先住民族コミュニティへの支援を続けてきた発題者の報告を手がかかりに考えて行きます。

<発題>
1.グァテマラ和平協定は先住民族の権利を促進したか?
藤岡美恵子(反差別国際運動グァテマラプロジェクト/法政大学非常勤講師)
2.資源開発と先住民族の権利
青西靖夫(開発と権利のための行動センター)

コーディネーター:中野憲志(先住民族・第四世界研究)

日時:2008年2月16日(土)午後2時~午後4時
場所:「東京麻布台セミナーハウス」中研修室(東京都港区麻布台1-11-5)
地図:http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
アクセス:
地下鉄日比谷線「神谷町」駅(E1出口)徒歩3分
都営三田線「御成門」駅 徒歩10分
都営大江戸線「赤羽橋」駅 徒歩8分

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