【声明】4人のジュマ活動家が殺害された事件に関するCHT国際委員会の声明文
2023年12月11日午後10時ごろに、治安部隊を後ろ盾にした武装集団によって4人のジュマ若者政治リーダーが銃殺されました。それに対し、CHT国際委員会が声明を発出しました。
我々としても大変ショッキングな事件であり、深く憂慮しています。以下に声明の日本語訳を記載します。
<和訳文>
チッタゴン丘陵国際委員会(CHTC)は、治安部隊の支援を受けたとされる自警団によって4人のジュマ活動家が殺害されたという悲劇的なニュースに深い衝撃を表明する。
2023年12月11日午後10時頃、カグラチャリ県のパンチャリウポジラ、ロガンユニオンのアニルパラ村で4人のジュマ活動家が武装した自警団により銃殺された。
犠牲者の身元は、丘陵学生組織(PCP)の前会長ビプル・チャクマ(32歳)、PCP副会長のスニル・ビカシュ・トリプラ(28歳)、Gonotantrik Jubo Forum Khagrachari副会長のリトン・チャクマ(32歳)、 および統一人民民主戦線(UPDF)メンバーのロヒン・ビカシュ・トリプラ(49歳)と確認された。
加えてUPDF県支部のオンヤ・マルマは、武装自警団が他の3人の政治活動家(ニティ・ドゥッタ・チャクマ、ハリカマル・トリプラ、プロカッシュ・トリプラ)を誘拐したと非難した。死亡した活動家と誘拐された活動家は当地域で青年会議を主催しており、武装グループが襲撃したとき、アニルパラ村の地元の人の家に滞在していた。UPDF、 the Bangladesh Students’ Union、Socialist Students’ FrontとHumanity Protection Forum Agartalaは、それぞれ別の声明で、自警団グループが軍の庇護の下で殺人を行ったと主張している。
CHT国際委員会は、治安部隊が政治活動家を標的に殺害する武装自警団を後援・支援しているとの疑惑が繰り返されていることを深く憂慮している。
国民を保護する役割である治安部隊の後ろ盾のもとに行われるこのような重大な人権侵害の疑惑は、深く憂慮すべきものである。当委員会は以前にも、このような問題に関する最近の声明で懸念を表明している。
今回の事件では、地元のジャーナリストが翌朝すぐに現場に到着し、遺体の映像を生放送し、住民にインタビューを行ったことを確認している。驚くべきことに、最も早く到着するはずである治安部隊が現場に来るまで19時間もかかった。
当委員会は、自警団によって繰り返される活動家を狙った殺害を強く非難する。
こうした若い活動家の殺害はジュマ社会を恐怖に陥れ、威嚇するための手段であり、またジュマ社会に台頭しつつあるリーダーシップを抑圧しようとする試みでもあると考える−この傾向は、加害者が裁かれることなく何年も続いている。
当委員会は政府に対し、この憂慮すべき傾向に対処し、加害者を裁判にかけ、治安部隊がこのような武装自警団を後援しているという疑惑を徹底的に調査することを強く求める。
<CHT国際委員会による声明文はこちら>
CHTC_statement_15_December_2023