村の人たち、社会のために働くことが僕の夢
彼の名前はモンメイ(仮名)、18歳。バングラデシュとミャンマーの国境に近い村で生まれました。
父親は抗争グループに間違って殺害されました。母親もおらず、彼は一人で生きていくことを余儀なくされました。一時は学校で学んでいたものの、コロナの影響もあり村に戻らざるを得なくなりました。
数年間村での生活を続けていたものの、「やっぱり勉強がしたい」と思い立ち、2週間かけて学校まで自力でやってくることを決意しました。途中で日雇いの仕事をしてなんとか交通費を手に入れ、彼は本当に学校に戻ってきました。
ジュマ・ネットはその真摯な姿と勉学に励みたいという心持ちを感じ、支援を決意しました。
「夢はあるの?」とモンワイに聞いてみると、はっきりとした声で「あるよ」と答えました。
「僕の生まれた村には学校も少なく、教育を受けられない人がたくさんいる。僕は勉強をして、将来は彼らのために働くような、社会のために働ける人間になりたい。」と言いました。その時に目を輝かせながら夢を語ってくれたことを覚えています。
彼はまだ18歳。これだけの辛い過去を抱えながらも、その目は確かに未来を見ていました。これからどんな人間になっていくのか、応援し続けたいと思っています。
*名前・写真はプライバシーを配慮して仮名・イメージ写真を使用しています。