ランライ・ムローさんへの人道的配慮を求める要請書をバングラデシュ政府に送付しました
ジュマ・ネットでは、皆様のご協力により、353筆のご署名および5団体のご賛同を頂き、1月20日にバングラデシュ政府宛に下記の要請書を送付いたしました。ご協力に心から感謝申し上げます。
ランライ・ムロー氏への人道的配慮を求める署名
バングラデシュ人民共和国首相シェイク・ハシナ殿
CC:ディプ・モニ外務大臣; シャハラ・カトゥン内務大臣; シャリフ・アハメド法務大臣;ディポンコール・タルクダール・チッタゴン丘陵担当大臣; アシュラフ・ウッド・ドウラ駐日バングラデシュ大使
私たちは、チッタゴン丘陵地帯バンドルバン県でシュアロク・ユニオン評議会の議長にも選ばれた地元NGO「ムローチェット」代表、先住民族リーダーのランライ・ムロー氏が拷問を受け、効果的な治療も拒絶されていると報告されていることに関して深く憂慮しております。
ランライ・ムロー氏(38歳)は2007年2月23日にバンドルバン町の自宅から陸軍が率いる治安軍に力ずくで連れ去られました。情報筋によると、彼はバンドルバン兵営で拷問された後にバンドルバン警察署に身柄を引き渡されたとされます。彼は武器不法所持の嫌疑をかけられました。同日にランライ・ムロー氏はバンドルバン病院に入院させられ、後にチッタゴン医科大学付属病院に移されました。
逮捕の4ヵ月後にランライ・ムロー氏は1878年武器取締法の下、武器不法所持で有罪とされ、禁固17年の実刑判決を言い渡されました。高等裁判所に対して罪状および判決に対する異議申し立てがなされ、1年以上が経過しています。
2007年10月にランライ・ムロー氏は、健康状態がさらに悪化し、チッタゴン医科大学付属病院に入院させられました。医師たちは、より設備の整った病院での治療が必要であると語りましたが、彼は容態が改善しないまま刑務所に送り返されました。彼は心臓病と合併症に関する適切な治療をまだ受けておらず、極めて危険な状態が続いています。
私たちは、同氏が患っている重篤な心臓病のための専門治療が受けられる病院で、必要ならば海外において、すぐに継続的な治療をランライ・ムロー氏に提供するよう当局に強く要請いたします。また、ランライ・ムロー氏に対する拷問に関して、独立した中立的で法的能力を持った機関による調査を行い、責任を有する人々を処罰するよう謹んで要請いたします。
ジュマ・ネット代表
下澤嶽
「ランライ・ムロー氏への人道的配慮を求める要請書」署名者・賛同団体