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バンダルバン紛争で生活危機にある避難民への支援活動

 

 

たとえ紛争下でも、せめて安心してクリスマスを迎えてほしい

 

今、チッタゴン丘陵地帯で紛争が起きています。人々は、ジャングルで避難生活をしています。村に戻れるのは、夜の暗闇に紛れて食事を取りにとるわずかな時間だけ。

避難民の大多数はクリスチャンです。そして彼らにとって大切な日、クリスマスがもうすぐやってきます。

たとえ紛争下で迎えるクリスマスだとしても、せめて家族と安心して過ごしてほしい。

ジュマ・ネットは、これまで1000世帯へ食糧を届けてきました。避難民が安心して今日を生きられるよう活動を続けています。

ぜひ、ご協力をお願いいたします。

ジュマ・ネット事務局長
稲川望

 

 

 

紛争下で苦しむ人々がいます

 2022年10月に少数民族の武装勢力に対する掃討作戦が実施されてから、バンダルバンでは戦闘が発生しています。また、それに伴う軍の過激な捜索や不当逮捕も発生し、一般市民はジャングルでの避難生活を余儀なくされました。そのため、ジュマ・ネットは2023年3月に緊急支援活動を実施しました。

 その後も戦闘や軍による掃討作戦が行われ、避難民は今もなおジャングルで生活をしています。その結果、避難生活中は当地の伝統的な農業である焼畑を行うことができず、食糧危機が迫っています。

 

 

避難生活の影響で食糧危機に直面

バンダルバンが位置するチッタゴン丘陵地帯に住む少数民族はジュマと呼ばれ、その名は「焼畑を行う人」という言葉が由来となっています。焼畑はこの地域の伝統的な農法であり、今も続けられています。

バンダルバンでは、例年1月〜2月頃に農地となる場所の樹木を刈り、4月に火入をします。その後、4月中旬から植えつけを行い、9月〜10月頃に収穫を迎えます。

しかしこの地域では、昨年からの避難生活の影響により焼畑農業に従事できない期間が長く続きました。その結果として今年の収穫は見込まれず、人々は食糧危機に直面しています。

ジュマ・ネットは今年3月に、ジャングルで避難生活をする人々に対して緊急食糧支援を行いました。その際は約8,000人もが国内避難民となっていました。現在も人々はジャングルと家を行き来するような形で避難生活を続けています。

 

 

限られる国際社会の関心と支援

バンダルバンでは昨年からの一連の争いで国内避難民の発生、食糧危機と事態が不安定な状態がつづています。しかし一方で、国際社会の支援は極端に限られています。

その理由は、この一連の紛争は非常に政治性が強くアクセスが困難であること、またそれにより報道が限られ、事態の緊急性が広く伝わっていないことが挙げられます。

その結果、今年10月時点で支援活動を公式に実施しているNGOは、国際社会を見渡してもジュマ・ネットしかありません。この現状に、この問題の難しさが集約されています。

しかし、危機は刻々と進行しています。。

政治的な駆け引きと争いの中で、生活の危機に立たされているのは一般市民であり、家族や友人、恋人など、それぞれに大切な人がいて、希望を持って人生を歩む一人の人間です。

ジュマ・ネットは、人々が安心して生きられるよう、昨年度の緊急支援に続けて支援活動を実施しています。

 

現地から発せられる「声」

バンダルバンでは少数民族武装グループによる戦闘や軍の過激な捜索、不当逮捕により現在も生活に支障が出ています。現地では、大きな政治の駆け引きの中で翻弄される生活に苦しむ人々の声が上がっています。

キール・ボムさんのケース

キール・ボムさんはバンダルバンのある村に住んでいます。彼は、今年の5月中旬から6月末までの約40日間、避難生活を余儀なくされました。彼の住む村では、バングラデシュ軍の掃討作戦によって発砲や砲弾が打ち込まれる事件が発生しました。彼は危険を感じ、家を離れることを決意しました。

避難中は、ジャングルで生活していました。夏から雨季へと変わるこの季節には、厳しい日差しと雨が降り注ぎます。そのため、ジャングルではプラスチック製の簡易な屋根を張ってなんとか凌ぎました。

食事は1日1食に限られていました。料理に火を使用すると煙が立ち上り、居場所を特定されるかもしれません。その恐怖から調理をすることができませんでした。彼は米を水に漬け、ふやかして食べるしかありませんでした。

(安全に配慮し、本人とは別写真の掲載および氏名・居住地は仮名を使用しています。)

 

このように、少数民族武装グループと軍・治安部隊の間で発生する戦闘だけでなく、軍の過激な掃討作戦や不当逮捕も複数報告されています。その危険はキールさんのような一般市民の生活にも影響を与えています。こうしたケースは、彼だけでなく、複数の証言が寄せられています。

 

バンダルバンでは何が起きているのか

そもそも、この一連の紛争が引き起こされた背景をお伝えします。

昨年から、チッタゴン丘陵で予想しない新たな武装グループが現れました。Kuki-Chin National Army(KNA=クキ・チン国軍)と名乗り、現在のチャクマ(ジュマの少数民族のうち、マジョリティを占める民族)体制に批判的で、新たな自治州を求めるために作られた武装グループです。

昨年4月からKNAは、複数回にわたエスニック・マイノリティを殺害し、社会に衝撃を与えました。
主にボム、ルサイといったジュマの一部の人たちで構成されています。彼らはインド・ミゾラム、ミャンマー・チン州の人々と同じルーツを持ち、チッタゴン丘陵の主流派であるチャクマ、マルマ、トリプラとはあまり親密ではありませんでした。2010年代後半からKNAのメンバーはミャンマー・カチン州にわたり、軍事訓練を受け武装するようになりました。

そして昨年10月、バングラデシュ政府はKNAがイスラム過激派の Jama’atul Ansar Fil Hindal Sharqiyaに軍事訓練をしている情報を得たとして、10月から軍・警察などの混合チームからなる緊急行動部隊がバンダルバンで捜索作業を展開しました。

一方でKNAが駐留している村では、これからもバングラデシュ軍との戦いを続けると豪語し住民が非常に恐れているという話も聞かれています。軍も強硬な姿勢を貫いており、報道記事によれば、緊急行動部隊と軍の両方が掃討作戦に加わっているようです。

その結果、昨年秋以降、戦闘や捜索に恐怖を感じた住民がインド・ミゾラム州に逃げるようになりました。約300名は国境を超えてインドに逃れたものの、その後インド政府や国境警備隊が入国を拒否し、追い返されました。

 

避難民の大多数はクリスチャンです。その後も次第に避難する人々が増え、今年3月時点では8,000名近い住民が国内避難民となっています。彼らは、ジャングルの中で避難生活を強いられています。

 

ジャングルでの避難生活では犠牲者も

すでにこの一連の事件の中で一般市民の犠牲者でも出ています。
越境を拒否された85歳の男性が、国境近くのジャングルで餓死により亡くなりました。

牧師によれば、一週間近く食べ物がない状態でジャングルの生活を余儀なくされたと言われています。

他の証言では、軍による市民の拘束や暴行も証言されています。戦闘の余波が市民にまで及んでいることがわかります。

危機に対する私たちの「2つの取り組み」

危機に直面するバンダルバンの市民の生命と安全を確保するため、ジュマ・ネットは2023年7月から新たなフェーズとして支援活動を実施しています。2つの活動を軸に展開します。

 

1-生活危機に直面する一般市民への食糧配布

避難生活により農業に従事できなかったため、食糧危機が迫っています。チッタゴン丘陵地帯で伝統的に行われる焼畑農業は、植え付けなど各工程の適切な時期が決まっています。しかし昨年冬から避難生活を余儀なくされた結果、人々は農作業を放棄せざるを得ない結果となりました。

そのため今年は収穫が期待できず、食糧危機をもたらしています。

そこでジュマ・ネットは、一般市民への食糧配布を実施し、生活の危機にある人々を支えるための活動を行います。配布物は米、豆、油、塩、砂糖などの基本的な食糧です。(内容は現地と協議して決定しています。なお、配布量・予算等の詳細はページ下部に記載。*写真は想定される配布物資のイメージです。)

私たちはまず、今この瞬間に苦しんでいる人々への支援に最優先で取り組みます。

 

2-「平和構築委員会」との連携による情報キャッチアップ

しかし一方で、人々が安定した生活を送れる環境を取り戻すには、事態の根本的な解決が求められます。

そこで私たちは、戦闘の終結と人々の安全確保のために結成された「平和構築委員会」と連携を試みました。平和構築委員会は、ジュマの市民リーダーをはじめとした人々からなる組織です。バングラデシュ政府からも公的に認められ、武装グループとの交渉や仲介役をつとめています。

私たちはバンダルバンで活動する市民リーダーとのつながりを活用し、当委員会とのコンタクトを行うことができました。今年7月時点で、すでに複数回の情報交換を行い、連携を強化しています。

平和構築委員会は、政府と少数民族武装グループの仲介役となり、紛争当事者との対話や交渉も実施しています。

バングラデシュ軍と武装グループの両者にアクセスが可能な当委員会は、和平の実現にとって重要な役割を果たしていくはずです。

ジュマ・ネットは今後も平和構築委員会との連携を強化し、活動を後押していきたいと考えています。。

 

私たち市民だからこそできるこの活動に、力をお貸しください

バングラデシュ国内に取り残され、生活危機に直面している人々の命を繋ぎとめるため、ジュマ・ネットは2023年度も支援活動の実施を決定しました。

未だに生活上の基本的なニーズが満たされていない現状を顧みて、2023年7月より一般市民への食糧支援を実施いたします。

これまで、約1,000世帯への食糧配布を完了しています。

具体的には、米、豆、ビスケット、塩、砂糖、油など最低限の食糧を配布します。配布にあたっては現地カウンターパートの協力のもと運営しています。

 

皆さまのご支援をお願いいたします。

 

 

活動内容

目標金額 100万円

内容:1000世帯への緊急食糧配布

期間:2023年7月〜

配布物:米、豆、ビスケット、油、砂糖、塩 /世帯

場所:バンダルバン県

*実施にあたっては、複数の相互管理体制のもと実施します

 

予算内訳(計100万円)

米 3kg* 60万円 *世帯あたり

豆1kg 10万円

ビスケット 2pkg 4万円

4万円 砂糖 1kg 10万円

塩 1kg  5万円

油 1L  11万円

 

ご支援方法

クレジットカード

ページ下部の「寄付をする」をクリックし、決済ページにお進みください。
当緊急支援活動へのご支援は「今回(1回)の寄付をする」をご選択ください。

 

銀行お振込み

三菱東京UFJ銀行

店番:065 店名:上野中央支店

預金種目:普通 振込

口座番号:1770613

口座名:ジュマ・ネット 代表 下澤嶽

 

郵便局から郵便振替

振替口座番号:00140-3-722088 加入者名:ジュマ・ネット

 

その他ご不明な点等はお気軽に info@jummanet.org までご連絡ください。

皆様のご支援ご協力をお願いいたします。

 

 

なお、オリジナルギフトのカレンダーに関しては、5,000円以上のご寄付を対象とさせていただいております。

クレジットカードのご支援の場合、決済ページにおいてご住所の入力をお願いいたします。(ご入力いただいたご住所にお送りいたしますので、お間違えのないようご注意ください。)

また、銀行お振込または郵便振替にてご支援いただいた場合には、大変お手数ですがinfo@jummanet.orgまでお名前、ご住所をお送りいただきますようお願いいたします。(カレンダー郵送のため)

ご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。

ジュマ・ネットへのご支援はこちらから

銀行引き落としを希望される方は、必要書類をこちらからお送りしますので、
お名前・住所・電話番号をinfo@jummanet.orgまでお送りください。

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