バンダルバン国内避難民緊急支援活動
バンダルバンで何が起きているか
昨年から、チッタゴン丘陵で予想しない新たな武装グループが現れました。Kuki-Chin National Army(KNA=クキ・チン国軍)と名乗り、現在のチャクマ体制に批判的で、新たな自治州を求めるために作られた武装グループです。
昨年4月からKNAは、複数回にわたエスニック・マイノリティを殺害し、社会に衝撃を与えました。
主にボム、ルサイといったジュマの一部の人たちで構成されています。彼らはインド・ミゾラム、ミャンマー・チン州の人々と同じルーツを持ち、チッタゴン丘陵の主流派であるチャクマ、マルマ、トリプラとはあまり親密ではありませんでした。ミャンマー・カチン州で訓練を受け武装するようになりました。
しかし、昨年10月、バングラデシュ政府はKNAがイスラム過激派の Jama’atul Ansar Fil Hindal Sharqiyaに軍事訓練をしている情報を得たとして、10月から緊急行動部隊が、チッタゴン丘陵バンダルバン県で捜索作業を展開しました。
一方でKNAが駐留している村では、これからもバングラデシュ軍との戦いを続けると豪語し住民が非常に恐れているという話も聞かれます。軍も強硬な姿勢を貫いており、報道記事によれば、緊急行動部隊と軍の両方が掃討作戦に加わっているようです。
その結果、捜索に恐怖を感じた住民がインド・ミゾラム州に逃げるようになり、約300名がインド側に入ったものの、その後インド政府や国境警備隊が入国を拒否し、追い返されました。
避難民の大多数はクリスチャンです。その後も次第に避難する人々が増え、現在では8000名近い住民が国内避難民となっています。
彼らは現在、ジャングルの中で生活を強いられています。
ジャングルでの避難生活で犠牲者も
すでにこの一連の事件の中で一般市民の犠牲者でも出ています。
越境を拒否された85歳の男性が、国境近くのジャングルで餓死により亡くなりました。
牧師によれば、一週間近く食べ物がない状態でジャングルの生活を余儀なくされたと言われています。
他の証言では、軍による市民の拘束や暴行も証言されています。戦闘の余波が市民にまで及んでいることがわかります。
命をつなぐために 力をお貸しください
バングラデシュ国内に取り残され、ジャングルでの生活を余儀なくされている人々の命を繋ぎとめるため、ジュマ・ネットは緊急支援活動の実施を決定しました。
衣食住の基本的なニーズが満たされていない現状を顧みて、国内避難民に向けて食糧支援を実施いたします。
具体的には、米、豆、ビスケット、塩、砂糖、油など最低限の食糧を配布します。
配布にあたっては現地カウンターパートの協力のもと、5つの市民会館を拠点に配布を実施いたします。
皆さまのご支援をお願いいたします。
活動内容
目標金額 100万円
内容:1000世帯(4000名)への緊急食糧配布
期間:2023年3月〜4月
配布物:米、豆、ビスケット、油、砂糖、塩 /世帯
場所:バンダルバン県
*実施にあたっては、複数の相互管理体制のもと実施します
予算内訳(計100万円)
米 3kg* 60万円 *世帯あたり
豆1kg 10万円
ビスケット 2pkg
4万円 砂糖 1kg 10万円
塩 1kg 5万円
油 1L 11万円
ご支援方法
クレジットカード
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当緊急支援活動へのご支援は「今回(1回)の寄付をする」をご選択ください。
銀行お振込み
三菱東京UFJ銀行
店番:065 店名:上野中央支店
預金種目:普通 振込
口座番号:1770613
口座名:ジュマ・ネット 代表 下澤嶽
郵便局から郵便振替
振替口座番号:00140-3-722088 加入者名:ジュマ・ネット
その他ご不明な点等はお気軽に info@jummanet.org までご連絡ください。
皆様のご支援ご協力をお願いいたします。